文化祭を開催しました!
2020年10月24日、41回増穂祭を開催しました。コロナ禍の中で文化祭実行委員会を中心に何度も何度もプランを立て、感染防止対策を最優先に実施に向けて努力してきました。今年度は学校行事が殆ど実施困難な中、文化祭は生徒の想像力掻き立て、クラス内のチーム力を育む大切な行事の一つなので、なんとか実現出来ないかと開催当日までできることを模索し続けました。
感染防止のため、内部のみの公開でしたが、出来るギリギリの判断でかなりの制限の中、各クラスベースに頑張って発表出来たかと感じます。中学校は学習発表を軸にパソコンや映像機器を使い、新たな発想で困難な状況の中でも工夫していました。今後の文化祭の新たな一面を示してくれました。高校や部活では従来型の発表に近づけながら、感染対策を実施していました。
高校文化祭実行委員会委員長からのご挨拶
令和2年度増穂祭は抜けるような青空の下、10月24日(土)に行われました。
徹底したコロナウイルス感染防止対策を行う為、保護者の方々や地域の方々等の来場をご遠慮頂いたり、例年盛り上がりを見せていた生徒の食品販売を禁止する等、過去に例を見ない形をとった開催を致しました。皆様におかれましては例年よりも多くの御理解、御協力を賜りましたことお礼申し上げます。
ところで今年度の増穂祭のテーマは御存じでしょうか?
今年度の増穂祭のテーマは「 Fortune and Misfortune 〜苦難の中のハレへ〜 」でした。
このテーマは【禍福倚伏】(かふくーいふく)という四字熟語の意を込めています。この四字熟語は中国の思想家”老子”の書【老子道徳教】58 章の一節「禍は福の倚る所、福は禍の伏す所なり」から派生したもので、意味は「福の中に禍が潜み、禍の中に福が潜むように、災いと幸せは順繰りにおとずれるものだということ。【禍福】は災いと幸い。【倚伏】は禍が福のもとになったり、福が禍のもとになったり、禍福が互いに因果的に生じること。【倚】は寄り添う、また、ちなむ、原因となる意。【伏】は潜む意。」(出典:新明解四字熟語辞典)です。
今年度の増穂祭はコロナウイルス禍ということもあり、例年では存在しなかった制約が沢山ありました。コロナウイルスや今まで出来ていたことができないということはここで言う「災い」にあたると考えられます。しかし、コロナウイルス禍だからこそ見直すことができたことがあったり、そもそも今年度増穂祭の開催が出来たこと自体「幸い」であると考えられます。
これらを踏まえて、今年度の文化祭ではコロナウイルス禍という「災い」のなかで一人ひとりが「幸い」を見つけてほしいという思いからこの四字熟語を意味として含めることにしました。
そして【禍福倚伏】と同義であることわざに【禍福は糾える縄のごとし】という言葉があり、これを英訳すると「Fortune and misfortune are intertwined like the strands of a rope.」と訳せます。この文の先頭にある「Fortune and Misfortune」とコロナウイルス禍という苦難の中で一人ひとりができることを最大限してほしいという意味を込めた 「~苦難の中のハレへ~」という言葉を合わせ、今年度の増穂祭のテーマと致しました。
生徒の皆さん、自分にとっての”Fortune”は見つけられましたか?
まだまだ制約の多い生活は続きます。増穂祭に限らず、日々の生活の中でこのテーマを思い出しながら小さな幸せを見つけていってほしいと思います。
令和弐年度高校文化祭実行委員会委員長