グリーンスクール

科学や自然への探究心を育む

 本校での環境教育の核となるのが「グリーンスクール」です。

 グリーンスクールでは、中学2年次の5月に福島県高杖で宿泊研修を行い、地域の方の協力のもと豊かな自然の中で森林体験学習を実施します。2008年には「芝浦創造の森」を作り、植林や間伐など土や木にふれながら森を作る作業も行っています。

 製材見学・体験、飯盒炊さんや自然観察プログラムなど高原ならではの体験型の学びで自然科学への興味・関心が養われます。

<グリーンスクールの目的>

1.体験学習を通じて、自然の中で人間を考える
2.宿泊行事を通じて、社会性を育てる
3.高杖の自然について学習する

自然体験の学びを各教科にフィードバック

 国語では環境関連社説の要約や評論文の読解、理科ではフィールドワークなど、グリーンスクールの学びは各教科の学びへとフィードバックされていきます。また、製材体験で扱った木材は乾燥させ、1年後の木工実習で使用するなど、自然環境の中で培った豊かな経験が日々の実践的な学びの中に息づいていくのです。

文化祭でのプレゼンテーション発表

 グリーンスクールでの環境体験学習をもとに、文化祭では環境新聞をつくったり、スライドを用いたプレゼンテーションを行います。

 まず、芝浦創造の森に到着したとき、山の中で地面がでこぼこしているにも関わらず、まっすぐと伸びている木が多くあることに驚きました。その後、木を切りに林の中に入り、たくさん並ぶ木を見ました。幹は太く長いものの、低い位置には大きな枝が付いていなくて数年前の先輩方がきちんと整えてくださったのだと感動しました。木を切るのはとても大変でしたが、友達といっしょに切るのは楽しく、様々なものを学ぶ事ができました。

 芝浦創造の森での活動は自分たちの年が16年目ということで、スギの木の伐採をしました。切り方にも工程があって、他の木を傷つけない工夫や、てきとうに切るのではなく、方向を決める切り方、そして倒す切り方と分かれていることを知りました。切った木はそれほど太いものではなかったが、かなり力を使い、林業の大変さを体験しました。

 木材加工では学校に置かれているベンチがどのようにつくられているかや、木の削り方について学んだ。今まで木目を詳しくみたことがなかったが、よくみてみると木目にも違いがあるという新たな発見があった。木を削る体験をしたが、たくさんの時間や労力をかけてきれいな木材加工品ができていることを、体験して実感した。