吹奏楽部員の日記〜映画ハルチカを見て〜


どうもこんにちは。T県S中学校の吹奏楽部員Mです。皆さん、「ハルチカ」という映画はご存知ですか?2017年に橋本環奈、佐藤勝利ダブル主演で公開された映画です。舞台となるのは廃部寸前の吹部。吹部を復活させるために橋本環奈演じるチカが奮闘するところから始まります。今回はそのハルチカについて思ったこと、考えたことを自由に書いていきたいと思います。まず、登場人物の簡単な紹介から……。


穂村千夏:高校入学したら吹奏楽に入ろうと決めていた千夏は吹奏楽部が廃部寸前と知り、校長に吹奏楽を復活させたいと直談判しに行きます。課せられたのは三週間で部員を千夏含め9人集めること。千夏は部員集めに奮闘します。次第に周りはその努力を認めていきます。パートはフルート。中学の頃は吹奏楽部でなく、バレー部。フルート未経験から成長していく姿が見所です。

上条春太:千夏の幼馴染で意気地なしの春太。2人目の部員。千夏に強引に吹奏楽部への入部を決められてしまいます。最初は部員集めに消極的だったものの、頑張る千夏の姿を見て積極的に部活動を行い始めます。パートはホルンです。

片桐誠治:3人目の部員。部長となる。明るい朗らかな性格だが、部活のことになる熱心です。パートはトランペットです。

野口わかば:4人目の部員。部長の誠治の彼女。明るく優しい性格で部員集めに切羽詰まっている部員を支えています。パートはオーボエです。

中津川恵:5人目の部員。吹奏楽未経験ながら、春太、誠治、わかばの演奏を聞き、吹奏楽部への入部を決めます。パートはトロンボーンです。

宮本恭二:6人目の部員。肩を壊して野球部を退部してから自暴自棄になっていた恭二。千夏から勧誘され入部を決めます。パートは野球を始める前にやっていたサックスです。

米沢妙子:7人目の部員。コンクール入賞ほどの実力を持つのに中学の時楽器のことでいじめられ、吹部への入部は一度は拒否するものの、やはり入部します。パートはチューバです。

檜山界雄:8人目の部員。元部長。ある理由から不登校になってしまいますが、千夏たちの演奏を聞き、学校と吹部への復帰を決めます。パートはパーカッションでティンパニー担当です。

手塚耕太:9人目の部員。千夏がずっと勧誘していた芹沢直子が自分の代わりに吹部へ入部させた人物です。一度寝るとなかなか起きません。パートはクラリネットです。


主な部員はこの9人です。が、後からもっと増えていきます。この映画を見て私は純粋にうらやましいと思いました。THE青春なんですよ!!廃部寸前の状態からコンクールへの出場までするようになる吹奏楽の成長を描いています。部員みんながとても仲が良く、つらいこともうれしいことも共有して一緒に乗り越えていくんです。コンクール前のピリピリ感。片付けの時のざわざわ感。合奏がうまくいったときの喜び、達成感。それが細かく描かれているのでものすごく細部まで楽しめます。

この映画の中で私が好きな言葉があるんです。顧問の先生が楽譜にみんなへのメッセージ書いていたことを千夏が発見するシーンで出てくる言葉なのですが、本当にいい言葉なんです!!!「ソロは一人という意味ではない周りの演奏があってこそのソロだから一人ではないことに気づいて」という言葉がでてくるんです。私が担当する楽器はソロが滅多にないのですが、ソロを支えることはよくあります。ソロの人が一人なんだと、不安を抱えないようにしっかり支えるように演奏しようと思いました。

また、千夏がソロの練習をしているシーンが多々出てくるのですが、千夏に芹沢直子が教えてあげるシーンで「最初から早いテンポでやってはダメ。最初はゆっくりから練習する。」というセリフが出てきます。実は千夏はこれ以前の練習ではずっと速いテンポで練習していたのです。「もう少しテンポゆっくりにしたらいいのにー」と思っていたら直子ちゃんが言ってくれました!吹奏楽の練習では、速いテンポからやるのではなくゆっくりなテンポからできるようになったら徐々に上げていくのが基本の練習の仕方なのです。

ここまで堅苦しいことを書いてきましたが、その他にもコンクール本番直前のみんなでうなずきあうとこや、ソロが成功したらみんなで喜ぶとこ、楽器がピカピカなことなど見ていて幸せな気分になれました。

そして、最後には、あの芹沢直子ちゃんが……これ以上はネタバレになってしまうので、見たい人は見てみてくださいね!


私は音楽で作った友達は一生ものだと思っています。吹奏楽やもちろんオーケストラでも、合奏を一緒にすると仲間のことを常に考えるようになります。「あの人ここで息吸わないときつそうだから私はここではなるべく吸わないようにしよう」だとか、「ここはみんな音が小さすぎるからもう少し大きめに吹こう」とか。常に同じパートのことも違うパートのことも、合奏全体のことを考えられるようになっていきます。ほかの人たちの気持ちを汲み取って、自分がどうしたらいいか考えられるようになるのは、人生においてとても大切なことだと思います。ぜひそんな友達や人の気持ちを汲み取る力を芝柏の吹奏楽部芝吹で身に着けてみてください!!

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