学年情報
三宅 正昭 
 5月中旬、初めての宿泊行事「グリーンスクール」に行ってきました。前半・後半ともに多少の雨に見舞われましたが、要所要所で雨がやむことが多く、無事に全行程を終えることができました。あえて残念だった点を挙げれば、2日目のブナ平散策でしょうか。例年以上の大雪で一面は銀世界のまま、そのため尾瀬を代表する花、水芭蕉を見ることができませんでした。それでも、雪に足を取られないよう地面を一歩一歩確かめながらひと山歩き切った子どもたちの姿に、少しだけ逞しくなったように思えたことは予定外の収穫でした。
 この行事の最終目標は9月に行われる増穂祭でのプレゼンテーションです。班で研究テーマを決め、事前準備をして現地で実地調査・まとめ作業を行い、さらに事後学習を加えながらパソコンを駆使してのスライド作り、発表練習を経て本番を迎えます。研究者としてはまだまだなのは言うまでもありませんが、その片鱗を少しだけ見せてくれる瞬間があることを期待しています。
 入学からはや4ヶ月、学校生活にも慣れ、いい意味でも悪い意味でも生活のリズムや学習のリズムが安定してきた反面、本業以外のことに費やす時間も増えてきたように思います。結果として、学習時間は減少し、ささいな悩みごとや不毛な時間も増えていく。これから夏休みに入り、その傾向は一層強くなっていくかもしれません。しかし、自由に使える時間は決して気ままに過ごすためだけにあるのではありません。自分しか見えていない「子ども」から、他人の中の自分を意識する「半分大人」へと移っていくこの時期、日々の喧騒から少しだけ離れ、自分を見つめ、自分には手の届かないもっと大きな世界を見つける時間でもあります。いま一度初心にかえり、ブナ平の雪道を一歩ずつ着実に歩いてみせてくれたように有限の時間を使ってほしいと思います。そんなひと夏になることを切に願っています。 
 2年になって4か月が過ぎました。
井上 教子 
 日本の歴史や伝統文化に触れ日本のアイデンティティーを知ると同時に、来年、異文化を持つ人たちにそれらを伝える力をつけるため、奈良・京都研修に行ってきました。特に2日目、京都での班別研修では、あらかじめ自分たちが訪れる場所について歴史的背景などを調べ、お互いに知識を深めあいながら実際に日本的な神社仏閣を訪れたりすることで、有意義な一日を過ごせたことと思います。大きな事故もなく、全員がすべての行程に参加できたことは、皆さんの協力のおかげです。ありがとうございました。文化祭では、班ごとに英語/日本語の両方で研修旅行のプレゼンテーションを行います。来年度の海外研修では、これらの経験を活かし、日本の歴史・文化を紹介しながら現地での交流に役立ててほしいと思います。楽しみにしています。
 学習面では、成績の乱高下する1年次と違い、2年次以降はある程度成績が固定してきます。ここまでコツコツと努力してきた人とそうでない人との差がはっきりと現れ、成績が低迷している人にとっては、ここが最後の挽回可能期間と思ってもらってよいでしょう。自分が進むべき道をしっかりと考え、目標を設定し、長期計画の中で一つ一つ課題を克服していくことが大切です。夏休みのような長期休みは絶好のチャンスです。この期間を有意義なものにするか、さらに差が広がってしまう期間となるかは自分次第です。そろそろ覚悟を決めましょう。
 



 
 学年情報中学3年 白坂  琢 
 日頃より、本校の教育活動にご理解ご協力いただき、ありがとうございます。17期中学3年生は、先発ACD組が6月13日から、後発BE組が翌14日からそれぞれ4日間、グアム研修に行ってきました。思えば入学前の招集日に「異文化理解を深めたいなら、今日隣にいる新しい仲間を理解するところから始めよう」と笑顔で握手を交わすところからスタートしました。その後生徒たちは、自分とは異なる他人の存在を受け入れ、考え方を認め、自分を見つめることを通じ、ようやく高め合う準備を調えるとともに、国際理解に進むチケットを手に入れました。
 事前学習では、「自分の知識を通してしか、物事は見えない」と、各教科の先生方が様々な手段で興味関心を深めてくれました。帝京大学の中山教授と現職の先生方、学生の皆さんは、歌と踊りでグアムの歴史について教えてくださいました。神話に登場するプンタンの存在を知らなければ、現地で見たあの果てしない空、沸き立つ雲、輝く太陽、雨上がりの大きな虹も、単に美しい景色に過ぎなかったことでしょう。
 現地では、クラシナ教授夫妻の講話をはじめ、グアム大学では英語で海洋生物学と環境の講義を受けました。分かりやすいようにと、様々な工夫が施されており、生徒たちは緊張しながらも多くの質問をすることができました。
 現地の皆さんが、笑顔で私たちを受け入れてくださったことに感謝し、過去に私たち日本人がこの地を植民地とし、大きな戦争に巻き込んでしまったことを真摯に学び、平和を希求する存在でなければならないと、絶景の丘に建つ碑銘の前で思いました。
 帰国後、生徒たちには、「目標にしていた異文化理解の入り口に立った今こそ、この山をどのように下りるかが重要」という話をしました。学習でも行事でも、自他を尊重し、互いに高め合う努力を続けられるよう願っています。