第15回 中学運動会(10/24)

久松  卓 
 運動会は、文化祭や合唱祭のグループ毎やクラス毎と違って、学年を超えた深い関わりの中で行われる学校行事である。男子全学年での組体操や女子全学年でのダンスは何ヵ月も前から練習し、当日もほぼ完璧に演技することができた。また、応援合戦では3年生を中心に質の高い応援をすることができた。みんなで作った運動会、1人より、多くの人と協力すると喜びが倍になることや大きなことを成し遂げること
ができると感じたはずである。この運動会の経験を今後の生活に活用してほしい。
 結果は黄組(3B・2B・1B)が優勝、緑組(3E・2E・1E)が準優勝。おめでとう。

 中学夏の行事

高林 宏之 
 今年度は東京理科大学の廣瀬進先生をお招きし、本校交流館にて中学生対象の数学特別講座を夏期休暇中に実施しました。
 多面体の驚くべき性質を「やわらかい幾何学」を使って説明して頂きました。空気の流れについて多面体の性質を使って説明できることには、私自身も目から鱗でした。
 いつもとは違った切り口の数学に、参加した生徒は立体の模型を参考にして、イメージを膨らませながら真剣に話を聞いていました。生徒が数学に更に興味を持つきっかけとなったようで、大変有意義な時間となりました。



 2015年度芸術鑑賞会
安田 勅男 
 11月6日快晴。帝国劇場で中高一緒に「ダンス・オブ・ヴァンパイヤー」を鑑賞した。3年周期でジャンルを変えているが、今年はミュージカルや演劇の年。過去には、同じ劇場で「マイフェアレディー」を鑑賞した。アンケートを各学年1クラス抽出してとったところ、予想を上回る好評価を得た。「よかった」の一言だけのものもあったが、大概具体的によい点に触れていた。「神田沙也加が可愛い」「主役の歌の迫力がすごい」「ダンスが素晴らしい」「オーケストラの迫力がすごい」などである。他方、ストーリーがよく分からないというものが、数多くあった。
 勧善懲悪的でなく、大団円にもなっていない。このことで違和感を覚えた生徒は少なくないと思う。映画が基になっているが、原題が”The Fearless Vampire Killers, or Pardon Me, But your Teeth Are in My Neck”というとぼけたユーモアのあるものである。これはコメディーホラーとでも言うべきもので、見方を転ずると、ヴァンパイヤーからすれば大団円になっているのである。
 ヴァンパイヤーの起源は遙かいにしえに遡ることは出来るらしいのだが、17世紀に流行したコレラなど疫病による死者が吸血鬼として蘇り、生きている者に疫病を広めるという民間信仰が直接的起源であると思われる。世の中を善と悪、生と死などのように分けるとき、浄土真宗の「悪人正機説」のように、悪人こそ救いは受けられるというような二律背反の対極的な考え方は生まれやしないだろうか。悪とは、死とは、という哲学的な思索が必要なのではあるまいか。このミュージカルも吸血鬼=悪というような単純な括りでストーリーが展開されているわけではないことに気付いた筈だ。しかし、哲学的な思索の深みにはまってしまうと、ショーとしてはにっちもさっちも行かない。そのようなことは背景としてチラ見せしながら、時には大人でないと分からないようなユーモアをも端々に散りばめて全体にコメディータッチでストーリーが展開されているのである。
 ミュージカルの本場ブロードウエイで「王様と私」のシャム王を演じた渡辺謙さんがトニー賞の主演男優賞にノミネートされたことは記憶に新しい。演技、歌、ダンス、オーケストラ、衣装、舞台、これらが渾然一体となった総合芸術がミュージカルであると思う。今回主演の山口祐一郎さんやサラ役の神田さんをきっかけにしてミュージカルに興味を持ってもらい、劇場に足を運んでもらえたら嬉しい。筆者は足を運びたくなった。ブロードウエイは無理かな?
 最後に、皆さんの鑑賞態度を帝劇の方が激賞していたことを申し添えます。