4期生(中学2年時) 現代学生百人一首

A組
01北海の冬に現る白船よぶつかりあって皆よくだける 蘆田
02夕暮れとカラスがえがくあの風景山と重なり高級品に 荒木
03年末の一大行事だ新年の運を試そう年末ジャンボ 伊藤か
04砂浜であなたの城を作っても波がさらって次の城へ 岩崎
05冬風が吹いたと思うと夏の風今や地球はかぜをひいてる 岩田
06寒い日は食糧ふとんに持ち込んで即席ハウスを作る私 宇田川智
08冬晴れの日曜朝に外見るとすずしい風と白いくも 大久保
09早すぎるマグマのように流れる日笑って泣いて青春の日々 大澤裕
11クリスマス街を行き交うカップルをみてあの人の顔浮かぶの何故だ 金澤
12花が咲き緑が萌えて黄色(きんいろ)にあの木と一緒に変わってく俺 北
14人生で一度は食べたいマツタケもしょせんキノコに諭吉は出せない 児島裕
15手伝いをたのまれてからおもむろにトイレかけこむバカ息子かな 小室
17夜ふかしの次の学校うとうとと片耳すまして片耳夢の中 佐藤
18運動会得点ボードを見るたびにかなしくなるの通算8回 椎名
21高速でキレの良すぎたあの打球打ち方忘れる夢の外では 関根
22結露する車窓に落書きした指のしびれが語るは冬の勇猛(すがた)か 高橋
23今君に伝えたいのは此の三語口では言えないアイラブユー 武田
24早く着き暇な時間を過ごす自分はマヌケでしょうか 丹治
26また同じ季節が巡ってきたけれど去年より少し大人な私 寺嶋
27五〇〇年たった地球を考える未来の東京人影はなし 土居
29うつむけば隣に見える高い影紅葉するのは葉っぱと私 中川結
30満月が落ちてくること期待して夜空に高く右手をかざす 中澤典
32お化け屋敷怖いと言わない君の手は私以上に脈が小刻み 行方
33おさいせん願いをこめた五円玉大行列で未だ届かず 杷野
34警察につかまっている人を見て自分のした事見直してみる 堀江
36冬の朝冷たい空気をくぐり抜け朝日に向かって登校中 三和
37クリスマスサンタがくれるプレゼント第一希望は雪化粧 森
38葉が紅に衣がえするそのときをまだかまだかと待ちわびている 山縣
40夏終わり休み気分のままでいて体壊してまた逆戻り 吉畑

B組
01消しゴムで間違えた文字は消せるけど傷ついた過去消すことできない 浅井
02風の音すすきのゆれる神無月十五夜みつつふるさと思ふ 阿波
03授業中睡魔という名の怪物と格闘してるが負ける毎日 井坂
04ドア開けて最初の言葉が「遅いのね」かばん投げ出す部活の帰り 市川
05大好きなモデルのあの子の真似をして髪を切っても似てない私 伊藤亜
06あの瞬間見たのに10時のニュース見てまた夢で見るヒーローインタビュー 大坂
07授業中雪山遭難思わせるあと何分意識があるか 太田
08外からの「いーしやーきいもー」この歌で家をとびだしおじさん呼び止む 岡野
09旧友に声をかけて素通りされて共に笑ったあの日を思う 織原
10桜咲き緑に変わり枯れ落ちて気づけば一年身長伸びた 片山
11苦悩する友人を刺すオレの吐く悪の一言「告ってみるか?」 加藤善
12学校の机が僕のマイベット先生の声は夢に届かず 金子淳
13午後四時に赤く染まった秋の空帰りの電車もゆがんで見える 金子尭
14おつかい忘れトロンボーンに誘われて楽器屋さんにすいこまれる俺 粂
15熱心に見つめあってるお二人さんでも話し方が怒りぎみ 甲田
18息白くまわりの景色も白くなりきっとそれは二人の世界 齋藤美
19今日だけはどでかい一発打ってくれ松井とオレのバースデー 重盛
20あと二枚読み上げし首(しゅ)が右手よび運命の場へ最後の攻撃 清水順
21いつもいる共に生きてる消しゴムにちゃんと別れを告げたことはない 鈴木
22秋のソラ見上げて見つけたアオとアオ初めて見つけた新しい秋 瀬尾
23売店の争奪戦に出遅れてお昼ご飯がカロリーメイト 高橋大
24今日は電車がとまるかとうきうきしながらあるく雪の道 谷口
25風を切りやなこと忘れ自転車をとばした先には地獄の道場 土屋佑
27この短歌入賞しようと俺頑張るだけどほとんど偽りの気持ち 中川さ
28真っ赤なマフラー新調したけどついでに心もあっためてくれ 西田
29気が遠くなるが眠れず地図帳を頭の下にアメリカの夢 根本
30「まぁいいや」言い聞かせたら頭の中は温泉旅行で草津や伊豆へ 橋本健
31だってそんな急に短歌とゆわれても思いつかない思いつかない 馬場
32冬の朝寒さきつくて目覚ましが鳴っているけどあと5分間 深澤
33 8年間そんな短い命でも忘れられない小さな家族 保科
34風の音どこから吹いてどこ向かうあてなくさまよう旅人みたいに 堀川
35黒リュック夏は重くて汗だくだく冬はほかほか自転車とばす 宮下純
36「日本一」ぼくは優勝うれしくて母はバーゲンセールがうれしい 宮下慎
37部活の日楽譜見つめて吹いててもあの先輩までまだまだ遠い 安江
38夢の中バレーの試合の決勝でエースの私は大活躍 山岡
39友達に見つめられつつラブレター彼女にわたして返事待つオレ 山本
40白球が俺にまっすぐとんできてあっというまに通りすぎてく 吉田

C組
01日曜日いつもの誘いがくることを待ちつつ電話とにらみ合いする 浅野
04寒空に白いパウダーふりかけた電車の外にうっすら富士山 石原
05秋桜(もみじ)ふむ一人下向き歩く道風が冷たく背中まるめる 宇田川裕
06残暑過ぎ日射し強いがはだ寒し寝づらくなりゆく秋この頃 大須賀
07白い息はぁーっと吹いて攻撃だかなり強いぞランドセルゴジラ 大野
08冬の朝笑顔でたってる霜柱いつのまにかなきがおに 押野
09秋なのに季節の感覚全く無くてどうしてなのかと考えてみる 加藤さ
10耳にするガタゴト音はふたりの合図「ばいばい」「またね」今日がおしまい 亀田
11学校に来ているわけはすいみんと部活とついでに勉強かな 河合
12授業中睡魔におそわれノックアウトしかし大人がすぐに退治す 川岸
14英語より興味がわいたスペイン語知らなくたって que sera sera (ケ・セラ・セラ)ダヨ 椚瀬
15緑の葉紅(あか)や黄色に燃える秋咲いてた花が落ちるのも秋 久保
16授業中いつもぐーぐー寝てるけどそれが終われば楽しく遊ぶ 児島良
18列車とヒールの協奏曲東京ー千葉が分かれてく道 小林美
19我が頭ねってもねっても出て来ぬ詩その結果がこの短歌 櫻井絵
20木枯しの寒い秋風吹きつけて凍みいる夕刻肉マン一つ 櫻井勇
21真っ青な空のキャンパスに描かれたクレヨンの白頭上に浮かぶ 佐藤
22秋の午後「午後の紅茶」を飲みながら立って待ってるプラットホーム 瀬川
23温かな日射しを浴びて気持ちよく野原で寝ること春の楽しみ 高橋宏
24登校時自転車こいで白い息肌で感じる冬のおとずれ 高橋ふ
25毎日の通学につかう東武線朝は私のベッドにかわる 田丸
27秋過ぎて葉っぱの色が変わる時見ている俺も恋心MAX 内藤
28雪つもり寒さも忘れて家を出る子供達には笑顔あふれる 中川佳
29走り込む僕はいつも考えるゴールのあの子へあとどれくらい 中田
30鈴虫の声が聞こえる秋の夜に月見をしつつあの子を想ふ 長嶺
31お月様自分を食べて生き延びる最後は飢え死に三十日(みそか)の命 橋本朋
32先生が髪形変えてイメチェンす全校生徒がしょうぎ倒し 原
33 8月の闇夜に咲いたナイアガラそれを片目に宿題をする 福長
34十月は風がぴゅーぴゅーふいている他の季節とちがうぬくもり 松田
35休み時間楽しい時はすぎるけどじゅぎょうはとてもながく感じる 光本
36だんだんと目の前かすんで夢の中気づけばノートに広がってくシミ 村田
37自転車で毎日通るこの道を埋めつくしている落ち葉たち 山内
38庭のすみ八年待った柿の実のオレンジ色はきれいな秋色 山下
39先生は勉強する場というけれど僕は遊びと部活にきています 山根
40おじいさんガラスわられておこり顔どなりちらして入れ歯が飛んだ 吉澤

D組
01雪降る日背中を丸め早足にコートはいらんと意地を張る君 新井
02さみしげな月が見守る帰り道湿った髪をいつしか触る 飯村
03あと5分タイムリミットがせまる朝結局1分おくれて出発 石上
04目をこすり明日になるなとがんばるがにらめっこする静かなノート 石崎
06勉強の時間の流れは向かい風終わったとたん追い風になる 井上
07リコーダーただの穴あるつつなのに色んな音出しおりコーダー 岩瀬
08まんが本君が勝手に読んだからいつまでぼくは教員室なの? 大井
09悲しいこと短歌の案がまったくないきげんがせまってきているのに 大澤俊
10スルーした味方のボールを横取りしネットをゆらしたボクの初ゴール 大日向
11星光る夏の夜空に咲く花火となりで微笑むあなたを見つめる 小黒
12行き来するバスのライトが照らし出す落ち葉をふんで人は行き交う 小野
13部活動一人さびしく歩いてる家に帰って活動終了 加茂
14コオロギも鳴きやむ夜中に目が冴えてなぜだか一人で天井見つめる 加山
15大量発生さわいでるけどそれなりにクラゲの彼らも苦労してんだよ 木内
16今とても短歌を書く気になれませんともかく今は書く気にならん 倉本
17忘れてた月山登った思い出のわきを車が通り過ぎてく 小嶋
19ボール打つ入れ入れと願っても「アウト!」と響く審判の声 佐野
20目玉焼きソースやしょうゆたくさんの調味料がせいぞろい 塩田
21衣替え山が赤にぬり変わりクリスマスのディスプレイがせいぞろい 白井
22制汗剤みんなでかけ合いクラス中レモンが香る2年D組 杉原
23ベビーカー淡いハダイロ母さんと夕日紅(くれない)手に紅(あか)モミジ 鈴木
24都心の空の色は青くなくよどんだ色灰色の空 高橋廣
25蝉声(こえ)の中友と見つけて大騒ぎ我が好奇心そそる防空壕 滝田
26夕食のカレーに母がひとりごとあしたの朝もまた会おうねと 田中
27ケンカして兄の戦争続くけど嘘つく時は同盟結ぶ 津田
28電気代節約しろと怒る母いわれたそばからテレビ見る俺 寺戸
29昼食のビーフシチューでセロリ入れ失敗したがけっこういけた 中村
30毛の薄いおやじが駅の改札通るいつかは自分もなると思えば… 西川
31あと5分と3分と消えていく登校前の目覚まし時計 福田
32現実よりも40分進んでいる夢の中の腕時計 藤本
33午後6時書き半端でも強引にもどされたのは赤い幻 前田
34小春日和の風ふいてうかれるや入学式思い出す 町田
35なんとなく春は心が満たされるお腹も満ちて桜散るゝ 三浦
36化粧する電車の中でおばさんがこれ見て言えるか?「今どきの子は?」 宮本
37日が暮れて白く色づくため息に風が伝える四季の変わり目 森川
38父さんが5本目ビールあけた時あともうひと押しだ新ゲーム 山田
39十月にはやばやと出す緑の木私の心もそわそわしだす 山脇