4期生(中学1年時) 現代学生百人一首

001 ぐちゃぐちゃと踊りまわってるキャラクター昔通りに描けないかなあ 浅野
002 うだるよな海岸歩くお二人さん心も地面もともかくあつい 蘆田
003 さらさらと砂に洗われ流れつく貝に入ったヒビに見入って 飯塚
004 友達が一人ふえたらまた一人ふくらめふくらめわたあめみたく 石崎
005 ギューギューのふとった電車が重そうに私の頭もラッシュアワー 石原
006 冬の夜そでにくるんだ紅茶缶白い息まであと何秒 岩崎
007 寝ころんで入道雲を見上げたら大きなヒマワリふってきた 宇田川智
008 さらさらの砂から少し顔出してカラカラ鳴るよ貝のうずまき 遠藤
009 朝の駅背中に聞こえた昔の呼び名周りを見まわし笑いがうかんだ 大井
010 旅行の日最後の別れ浜にきた波に背を向けカニとジャンケン 大久保
011 廃校舎子供たちの声もなく風にあおられカーテンが舞う 大坂
012 授業中ボケッとしていていつのまに机にふせつつ夢心地 大沢俊
013 俺のダチヤクザっぽいけどいい奴だいい奴な上おもろい奴だ 大須賀
014 ゆらゆらとほほ笑みかけるコスモスにつめたい風が吹きぬける 大野
015 学校のテニスコートにちるモミジ初めて気づいた秋の訪れ 金子淳
016 冬はじめ先ぱいたちの気づかいでプールも心もポカポカするよ 北
017 夜の空がんばって見た流れ星七つのきらめき七つの願い 木村
018 息子に負け「まだ」と言う父見栄をはる俺も将来こうなるのかなぁ 粂
019 廃校舎風ふきぬけるグラウンド思い出かみしめうつむくアイツ 児島良
020 秋終わり公園歩くとシャリシャリしてる雪はなくても冬の感触 小室
021 文字だけを目で追いだまって考える見たことのない果物の色 斉藤ま
022 耳すましそれでも聞こえる気がしないみんなが言ってる秋風の音 清水順
023 ゴミ浮かぶドブ川だったこの川も今では澄んでつり人集う 杉原
024 夏がきてあつくて霜がこいしくてだけども冬には波がこいしい 鈴木
025 白い貝白い太陽白い砂一歩先にはまっ青な海 瀬川
026 一直線家を目指してペダルこぐ一生懸命時速は二キロ 高橋廣
027 ひらがなで名前の書かれた赤かばん別れを告げた十二の春 武田
028 二時消灯電車の中でねてしまい気づいた時には一往復半 土屋佑
029 冬おわりあたたかい春きてほしいけどなりたくないな花粉症 寺田
030 助けてと誰かが呼んでいるけれどおどろく君に動けないぼく 土居
031  席を立ちおばあさんに声かけて「私は若い」と怒られた僕 西川
032 「おきなさい」母のその声身にしみてあともうちょっとこのぬくもりを 根本
033 先パイが私の手相を見てくれた診断結果は浮気性 橋本朋
034 感情を消すためいつも被る仮面それでも涙はかくせなかった 杷野
035 CDの並ぶ前立つ店員に目的忘れてモノラル目線 馬場
036 運動会「見てるだけ」表れて戦意も結果も下り坂かな 前田
037 若いからきれいな肌ねと言われても脳にもしわがなさすぎる僕 山田
038 冬がすぎあたたかくなる春だけど花粉になやむ五月の初め 山根
039 一四〇あっというまにすぎていくはやくはじまれ来シーズン 吉田
040 お母さんつまらない事でけんかして悪いと思いでもあやまらない 吉畑

041 サンタさん絶対いると信じてたのに思わず目にした母の行動 新井菜
042 プライドが限界のベル鳴らしてもごめんねがわりのおやすみなさい 伊藤亜
043 くしゃくしゃの頭脳と白紙が対決中頭にうずまく短歌の嵐 井上
044 頭いいやつのメガネに字が写りそれをまねして終わる小テスト 岩瀬
045 あのころはきれいに響いた雨音も今では悲しく響くしかない 岩田
046 バス停は嵐の前の静けさでいよいよ始まる席取り合戦 太田
047 くもり空気持ちも空もくもり空おおつぶの雨ふりはじめそう 押野
048 ほのぼのと若葉色づく家の庭静かにひびくはししおどしの音 織原
049  代数の宿題忘れ居残りだやっと終われば最終下校 片山
050 授業中時計といつもにらめっこそんなにこわいの?時間も凍る 金沢
051 目が覚めて石のようになってたらその時思うまだ夢の中? 加茂
052 友達の目を見て話せぬ日が来ても絶対泣かない泣きたくはない 河合
053 大空が晴れわたっているその中で雨のちくもりの私の心 椚瀬
054 せんべいもしけるくらいのこの湿度暴言はいてる私の心 甲田
055 銀の月冷えた風あび家に入(い)るふと高みから見る庭の柿 小嶋
056 周り見るギラギラ輝くひとつのメガネに勝ちを目指して毎日過ごす 児島裕
057 不景気で悩んでいる人増えたせい?ハゲ注意報がなりひびいてる 櫻井絵
058 新ゲーム買ってばかりの今日このごろ気づいた時には寒いふところ 椎名
059 グローブが周りの友達遠ざけるこのすっぱさは努力のメーター 重盛
060 合格とその報告を受けた時支えてくれたみんなに「ありがとう」 高橋宏
061 席ゆずれ足は動くが口開かずに反省ばかりのぼくの親切 谷口
062 変わりない窓から見える景色にはいつもと同じの変わらない僕 丹治
063 病室で退院する子を見送って手術(オペ)の順番独りで待った 津田
064 教室の窓から見えるあの空にいつもより赤い夕日が見える 外川
065 森の中トトロが一匹ねているよなんといびきがけむりになった 中川佳
066 「はいおわり」答案用紙は雪げしき今日の天気は母…あれもよう 中川結
067 朝起きてなんの夢だか忘れたがあと一口のステーキ逃す 長嶺
068 さらさらと手から落ちゆく砂なのにどんなものでも何でもできる 中村
069 メラメラと心の中は燃えるけど今だにまっ白数学ノート 保科
070 もうすでに二十世紀は過ぎたけど新しい世紀が芽生えてきた 堀江
071 窓の外十一月は寒いけど窓の内ではホッとする僕 松田
072 雨上がり私の手には箱とカサ帰りを待ってる母のバースデー 三浦
073 街中を歩いているとよくみれるもみじの葉っぱはおうぎのようだ 光本
074 いつの間に忘れかけてる大惨事たおれていった兄弟のビル 宮下純
075 押入れに仕事をおえたランドセル色あせていく思い出と黒 宮本
076 曇り空悩みを抱える毎日でオレの心も曇り空 宮脇
077 決めるのに必要なのは気持ちだけ伝わったのならネットはゆれる 森
078 お母さんの練習したあと残ってる楽譜のあの曲ひけるといいなあ 安江
079 クリスマス今年は何のプレゼントわくわくしながら夢見る私 山岡
080 クイズものはまってしまうついついときづくといつもじかんわすれる 山吹

081 英語じてんかってはみたが引きかたが解らずそのまま本だなの肥し 浅井
082 雨ならば僕は出れない運動会かわりに富勢で走ってる 新井達
083 大会が始まると共に始まった人気のあったベッカムヘアー 荒木
084 響いてる今も消えずに残ってる遠い昔の兄の足音 飯村
085 「ビシッバシッドカ」なぐる時の効果音言ってやるやつ、ガキの証拠 井坂
086 紅白は今年一年しめくくるそれを見なけりゃ正月こない 石田
087 入学式一足先に桜散り記念写真はどこでとろう 大澤裕
088 ホカホカの布団にはいるとすぐに買う夢の国行き電車の切符 小黒
089 もみじがり心汚れた人間の思いは一つもみじまんじゅう 小野
090 どうしてだなんでなのかわからずに空を見上げて一人寝ころぶ 加藤善
091 気付いたら周りの物がこわれてる右手の痛みはミステリー 国広
092 雨上がりタイルを踏んだらスプラッシュ新品シューズが泥まみれ 久保
093 困ったな短歌のアイディア浮かばないかわりに出るのは遊ぶことばかり 小林栄
094 街角のショーウンドウが映してる私とあの子の心のすき間 小林美
095 店の中キャベツ畑が輝いてついつい買っちゃうシュークリーム 齋藤美
096 授業中マラソンレースは最後尾お昼がくればトップランナー 櫻井勇
097 授業中春でもないのに眠くなるシャーペン片手に夢の中 佐藤
098 あいつのこときらいになんてなれないよケンカをしたって次の日ケロリ 佐野
099 テスト前フトンの中で教科書開く気付いてみれば睡眠学習 塩田
100 科学部は実験実験また実験博士に近づく明日を夢見て 杉浦
101 宝箱マウスを使ってカギ開ける冒険だらけなパソコンワールド 瀬尾
102 雨の後水たまりの上風を切り自転車走ればビッグウェーブ 関根
103 重たいなヨーヨー五つ指につけ駄菓子屋めぐりの文化祭 高橋大
104 寒くなり怒られながらひきずられ寝床をはなれ古巣恋しき 高橋ふ
105 目覚ましはいつも一〇分早めに設定なかなか出れない冬の日の朝 田中
106 この真冬全国各地に「嵐」到来!!ファンに向けての殺到警報 田丸
107 運動会メイン競技は組み体操土台のオレもちゃんと見ててよ 土屋周
108 じわじわと空に溶けてく太陽の朱色がまぶしい空の織物 寺嶋
109 「こおるなよ」ぼくはただ今お説教さっさとはたらけマイコンピュータ 鳥巣
110 秋の日の草むらを飛ぶ赤とんぼ今年の虫ももう終わりかな 中川さ
111 ブランド品買ってるおばちゃん目が光る夫はマックで半額バーガー 行方
112 弟が落ち葉を追いかけはや一〇分クロワッサンしっぽを今日もゆらして 西田
113 家につきプリント開いてみるけれどわけがわからず5分でテレビ 橋本健
114 文化祭おもしろいのはたくさんの人ががんばるCM作り 深澤
115 指回しトンボの目には赤い空収穫ゼロであーもう晩御飯 福田
116 招待者一人も来ない誕生日ケーキの上にはろうそくいくつ 堀川
117  大会の衣装を忘れ赤くなるうっかりもみじは今年も見学 森川
118 今日の空雲一つない青空だ明日もこんなに晴れればいいのに 山下
119 きんに君(くん)ケイン・コスギにあこがれてあいつは腹筋かかさない 山本
120 お正月親せきみんな集まっておせち料理の争奪戦 吉澤

121 飛行機にのったらいつも考える大空の中のちっぱけなオレ 阿波
122 体育館みんなが帰ったその後にコートに転がる一つのボール 石上
123 赤い空輝く太陽溶けこんで早く帰れとうるさいおなか 市川
124 家の庭赤や黄色の大セール緑で頑張るあの葉は私 伊藤か
125 青空を飛んでいくいくいくボールいつかは誰かのグローブの中 宇田川裕
126 ほくほくのやきいもほおばりああ、おいし落ち葉の中の大きな宝石 大日向
127 やってくる中間テストがやってくる今の気分はバブル崩壊 岡野
128 いい短歌作れ作れと言われてもアイディアならぬストレスできる 加藤あ
129 1のD注意をしても気にはせず四十の馬響く念仏 加藤さ
130 D組はいつもうるさく怒られるけど元気な発言どこにも負けず 金子尭
131 行かないで春がきてもいっしょだよこたつとみかんは私の親友 亀田
132 夏休み初めは知識でおおにぎわい八月末にはさびれた空き家 加山
133 一〇三系今ではバトンを渡した身今から走るのE二三一 川岸
134 みんなより紅葉おくれた木の中に青空見上げるトトロがいるかも 川口
135 国語の授業ただいま短歌作成中手は動かずに時計は進む 木内
136 まず無理だ遊びで短歌はできないしまじめにやってもましなのできぬ 倉本
137 クラスには必ずいるなこの人間メガネをかけてる者たちが 後藤
138 寒くなり衣がえして毛布だしねことわたしはこたつで丸まる 西條
139 大家さん借金地獄で苦しんでとなりの長屋で無理心中 斉藤裕
140 ついにきた明日のテスト注意報その中私は現実逃避 佐藤
141 価値さえあればなんでも盗むどろぼうも我の頭は見向きもしない 清水雄
142 気がつけば公園の木がマルボウズ頭にうかぶは先生の顔 白井
143 でっかいエクレア急に出現食べてもどんどんふえてくる 鈴木
144 3番線紛争起こる蒸風呂は大人の小さな望みのせいだ 高橋太
145 桃太郎そんな名前で満足なのかだったら僕らは母太郎かな 滝田
146 じゅうたんに敷きつめられたもみじたち赤や黄色でぽかぽかしてる 内藤
147 この空が私と友達つないでるそんな気がした6年目の秋 中澤
148 「現実」という障壁に囲まれて夢が動けず泣いている 中田
149 友達が一足先に夢の中ねむれねむれとぼくにささやく 中山
150 通学路日に日に増える落ち葉にはどんな思いがこもっているの 原
151 さっぱりだ脳の体積へってきて短歌を作る意欲を持てず 福長
152 ピンと立つ青空一つの雲もなくなぜだか背のびをしたくなる 藤本
153 帰り道落ち葉さくさくふみならし見上げてみたら柿の雲浮かぶ 町田
154 一直線まっかな空にすいこまれバットを投げ捨て一塁めざす 宮下慎
155 いつもと同じコンクリートの通学路もみじ模様の秋の道 三和
156 授業中工事の音も聞こえないだけど放課後のあの風の音 村田
157 授業中ペンを動かしすまし顔だけど本当は補習に泣くよ 山内
158 パソコンとぼくはただいまけんか中はやくいっちゃえギブアップ 山縣
159 寒くなり毛糸をいっぱい買うけれどやっぱり編めないセーターかな 山脇
160 文化祭たった一月それなのにしずかな秋が見えかくれする 寺戸