|
|
|
|
![]() |
|
| 長男 (29歳) | 法学士。人に少し尊大ぶる癖があるが、根は弱くて優しい。家族で映画を見に行けば、一番最初に泣く。学校の成績の方は、あまりよくなかった。妹や弟達は、この兄をなめている。 |
| 長女 (26歳) | いまだ嫁がず、鉄道省に通勤している。フランス語が達者で、すごくやせていて背が高い。弟達からは「馬」と呼ばれているが、明るい性格で、友達が出来やすい。しかし捨てられやすいのもたまに傷。 |
| 次男 (24歳) | 帝大の医学部に在籍。けれど病弱で、あまり学校へは行っていない。驚くほど美少年である。どんな人をも蔑視したがる傾向がある。この家に勤めていた17歳の女中に好かれていた。 |
| 次女 (21歳) | ナルシスト。ミス・日本に自己推薦しようとしたが、自分の身長が足りないことに気付き断念。鼻の先に小さな出来物ができただけで自殺を図ろうとする。 |
| 末弟 (18歳) | 一校の理科甲類に入学したばかり。一家中から敬遠されている。兄弟の中で家の事を心配しているのは自分だけだと、ひそかに悲壮の感に打たれている。 |
| 母 | 兄弟の会話をいつも影から見守って楽しんでいる。ギャグセンスもあり、「愛と美について」のラストシーンでも大活躍する。 |
| 祖父 | 毎日なにもせずに遊んでいる。いい事をした家族に勲章を捧げることを提案するが、「重い」といわれ家族から大非難されてしまう。 |
| 祖母 | この祖母だけは、末弟を目に入れても痛くないほどかわいがっている。なので末弟に催眠術をかけられ、あっさりとそれにかかってしまう。 |
入江家は以上のメンバーで構成されていて、今回取り上げた「ろまん燈籠」という作品、そして「愛と美について」という作品の中でも、この家族全員でリレー小説をして楽しんでいます。父親はこの5年前に死んでいますが、全く不自由していません。明るい家庭を保っているのは、おもしろい母親のおかげでしょう。直、この入江家は太宰が考えた空想の家庭ではなく、有名な洋画画家・入江新之助氏の遺家族で、実在した人物達です。