中学2期生 短歌集 (中2)

中学3年生の歌集へ  2年生1〜 41〜 81〜 121〜

暗い夜雨風共に大暴れ一時休憩明るい星空
1 樫村賢治

秋の日の紅に暮れゆく針葉樹まるで紅葉したかのように
2 山崎由加里

グランドで横切るトンボに見とれつつ球おいかける秋の時間
3 四ノ宮淳平

秋晴にテニスコートでのびのびとプレイする僕青春の秋
4 岩波祐樹

半年で見上げてしまう友の顔立つのが怖い身長計
5 古田泰久

あの涙やけにキレイにみえたから会えただけで幸せだった
 大沼夏奈

世の中に締め付けられてるこの笑顔黒髪と共に色をおとす
7 前田高輔

高すぎて冬の晴天空回り去年の今は何してたかな
8 荒貴子

CDの値段高いけどその価値は心に響く良い曲の価値
9 島村秀

冷えた手に白い息をふきかけて夜空を見れば雪がふるふる
10 黒田剛生

何気なく足元見るとアリがいてその生命には驚かされる
11 染谷敬之

暗い夜小さくもえる赤い月まるで僕だとなぜだか思う
12 石塚拓也

テレビにて阪神みてて願うこと夢にもでてこぬ胴上げの日を
13 山田翔太

なつかしきベーゴマ握り友達と夢中にあそぶ十三の秋
14 上野翔世

思い出の手紙の返事まちわびて日々わすれないポストのチェック
15 川崎優子

 

もみじもえひとつひとつがもえつきて北風ふけば家のにおいが
16 米村泰祐

制服はネクタイしめて上着きていつもこれでは学ラン着たい
17 宗方渉

雨の日の空はにごりうす暗く私も見ててさびしい気分
18 森川真湖

呼んでいる食べ物くれとおなかからそれに応えて私は食べる
19 越智由佳子

「建設中!!」工事の音が気になるがいつできるのか新校舎
20 清水健司

たいくつと思ったときはもう遅い授業はすでに睡眠学習
21 広田優子

秋晴れの朝にこぐチャリ風をきり冬の便りが近づいてくる
22 永瀬景子

秋の夜ズボンのポケット手を入れて電車待つのは無人駅
23 須田隆弘

窓側の席から外を眺めつつ光の中からやる気をもらう
24 松本大輝

授業中お昼までのカウントダウン財布を握ってランナーンの気分
25 中川仁美

はじめての動物園で弟がはしゃぐ姿は見ててもうれしい
26 内山朋子

性別のどちらかにマルつけるとき男と女なぜだか迷う
27 甲田航

湖に氷がはって一眠り目覚めた時は緑の景色
28 小林達也

授業中短歌を作れと言ったからしぶしぶこの歌作ってみたけど
29 斜木政幸

目覚ましが必死に音を鳴らしてもかなわないよな母親の声
30 大津瑠奈

秋の日にそろそろ山は模様変え夏の色からくれない色へ
31 佐藤亜沙美

車窓から眺める外の景色には木々の変わりにビル立ち並ぶ
32 山川諒太

青空が沈む夕陽で恋をする心のようなオレンジの色
33 折口未季

雨あがりシャワー浴びた小枝からしずくおちゆく私の顔に
34 乗附侑希

家帰り勉強しようと思ってもテレビ見る日々いつも過ごす
35 佐藤和博

夕暮れに木枯らし吹いて電車待つ手には熱い缶を持って
36 小野小百合

消しかすを意味もないのに丸くしてチャイムが鳴ればゴミ箱の中
37 田辺怜

パソコンを立ちあげてみれば大好きなアイドルの写真そんな年頃
38 友近希菜

父の遺書いわれたとおり梅の木を犬にほらせて和同開珎
39 中島弘雅

この思い伝えまいかと迷っているこの情けなさに涙がでてくる
40 南川泰輝

中学3年生の歌集へ  2年生1〜 41〜 81〜 121〜

学校で皆たいくつして話したりとぼけたりして過ごしている
41 志賀公輔

好きなもの一緒に見られたなごり雪桜も冬も今日でおわり
42 佐々木香織

ただいまとつかれて言った私に笑顔おかえりとねこ飛んでやってくる
43 川上麻衣

一時の輝き求めて青畳流れる汗の塩辛さ
44 小林優里

冬の朝いつもこいでる自転車が小さく思えた誕生日
45 糸澤正晴

雨降ると自分の心も濡されるこれで過去も消えたらいいな
46 竹井明日香

カブトムシ捕ってた自分が嘘のようほこりをかぶった網と虫籠
47 柳達弥

落ちこんでいくつになっても母のひざ頼りにして夜の語らい
48 福田みちる

十月の風に吹かれて身が凍る心にひびく友達の言葉
49 上村勇人

初舞台ありがとうさえ言えぬままあなたにとっては最後の舞台
50 小笠原聡美

土手走り寒さの中でつぶやいて車にのりたい道路をみてて
51 築城孝

透きとおる頭の上の広い海全ての人に見せてあげたい
52 竹本裕太

シャー芯をだしてはおってのくりかえし頭いたいよあと6ページ
53 宮下直之

ふと見あげ空の顔にも流れてる私の頬の涙を消して
54 永田有希

携帯を買って喜ぶ母の顔けーたいなんて…の母はどこいく
55 佐藤亜希子

遅刻は大嫌いですなぜならばいろんな人ににらまれるから
56 中山貴嗣

秋の日の夕日に向かう友達の地面にうつる二つの影
57 市川智子

青い鳥夢と希望のもとへ飛べ私が見つけるまでははばたけ
58 伊藤映里

夏休み古い記憶が目を覚まし楽しい思い私だけかな?
59 牧野遥

風の中つもる枯葉であたたかく心も燃える秋の風景
60 高見太章

秋のなり山がきれいに色化粧空とぴったりパレットみたい
61 原科恵

担任の先生ついにけっこんし次の日見えてるあいさいべんとう
62 河本卓真

夏すぎて読書の秋がおとずれて毎日本を読んでねている
63 安田和雄

片隅で霜枯れ時に縮こまるまだかまだかと霜解けを待つ
64 岡田賢二

未来へと進むこの空はみんなの希望を背おい一歩と動くよ
65 鈴木真央

また明日振ったその手がさみしくて君の背中を愛しく思う
66 木辺ひと美

背比べ母を抜かして誇らしく寝る子は育つ十三歳
67 新榮麻衣子

いきなり作れといわれ暗い外を見て考える短歌作り
68 老川正起

「ママなんてうるさいだけだよ」とeメールどこかでさびしくクリア押す
69 中村真結子

笑ってた砂場で遊んだあのころに戻りたいけど戻れない今
70 横尾昌樹

夕暮れにオレンジ一色グラウンドで走り回るユニホームたち
71 古谷泰樹

寒い日の朝ぎりぎりに家を出て駅までずっとダッシュで走る
72 志村晃

寒い日はとなりを見るといつもいるほねをくわえたおっきな毛玉
73 山元佳奈

冬の朝起きなさいと母の声まだ暗いから目が開かない
74 中山瑛子

寒くても急ぐ自転車でよみがえるかすかに聞こえた目覚ましの音
75 伊藤賀一

風呂あがり風に当たろと外でたら雪がしんしんととりはだがたち
76 綿貫裕二

何気なく見上げる空に飛ぶ群れが示してくれる還るべき場所
77 池嶋真奈

夜遅く宿題中に眠くなり仮眠をするがそのまま朝に
78 手塚大介

馴染まないなぜかホントに馴染めないガキと大人とオレと教師は
79 大串健一郎

時のごとくうつりかわる秋の空よ私の心と同じなるかな
80 榎本朋子

中学3年生の歌集へ  2年生1〜 41〜 81〜 121〜

携帯の着信音におどろいたすっかり私も携帯中毒
81 遠藤維子

登校時「行きたくないな」と言ってても行ったら行ったで楽しい学校
82 小野桂苗古

秋の夜寒さこらえて帰る僕月の光に照らされながら
83 望月拓郎

電車にて幼なじみのあの人に小さいままだと言われた私
84 原佑美子

秋の日に寒くないよと言いながら家を出てからはめる手袋
85 合田智陽

山々が赤い染物はじめたらせつなく思う秋の夕暮れ
86 丸山拓也

夕暮れの川辺で釣りをする父のまじめな顔に気が引きしまる
87 柴田雅史

冬の日の24日月は出て今年こそはと徹夜に挑む
88 秋山華

同じ朝同じ電車に同じ人いつもあなたがそこにいるから
89 染谷まりこ

ボロボロの上履きを見て思い出す入学当時の自分様子
90 小暮陽太

部活後のまっくらな夜冬の月見守っていて家に着くまで
91 犬伏紗英子

日曜日すずめの声で起こされて一つの家に二つの家族
92 小澤優子

しとしとと校庭にふる雨のつぶ授業の合間にながめてやすむ
93 谷野洋平

いつの世も平和願うが戦争はなくならないで悲しみをうむ
94 宇田川智野

朝日あび自転車(バイク)とばして風が鳴くガラスの息がつきささる耳
95 大野淳

色変わる木々の間をランニング僕も変わってきているのかなあ
96 杉渕和平

冬の夜犬の遠吠え聞き入れば思えば少しかれてかすれて
97 黒崎陽一

夜の道歩きながら考える買えなかった映画のチケット
98 上杉航

放課後の手も凍りそうな走り込み残りかぞえて終わり遠のく
99 岡部唯

空ながめ思い起こすは彼ばかりああ愛しきや我弁当よ
100 吉崎好美

薬の香ハサミの光あがる悲鳴踊る臓物理科教室
101 釜田幸乃

同じ地もどんどん変わって今見ると思い出せない昔くやしく
102 北山香織

まっすぐな線の中の線上でこれから始まる私の戦い
103 高橋さおり

そして今新エネルギーを探し求め科学へ一歩未来へ一歩
104 石原光晴

何事も一生懸命頑張れば何かきっと返ってくる
105 中村愛実

雪降る日先生の声耳に入ずなぜなら今日は誕生記念日
106 園田匠

ぼた雪のかかる服を払いつつ交代を待つ見張りのまぶた
107 沼田裕敏

さそり座が空に見えない冬の夜ホッと一息えいゆうオリオン
108 小田裕也

昆虫の羽むしるなと言うもののどうして学べ命の重さ
109 中村彰

朝起きて時計を見ておおいそぎあら波のようにみだれてる髪
110 松原直哉

たくさんの宿題追われる徹夜の日々今度も五ページやる気なくなる
111 荒川拓也

バス乗り場間に合わないと走る朝メガネがくもり溝に落ちる
112 堀口瑛司

寒い朝登校途中にふり返る小さな富士が見送っていた。
113 小椋遼治

日がしずみぎんなんくさい道通りスピード出してにげて消えさる
114 土井達矢

メス持ちて動く生命のクリスタル赤く染まれど色あせてゆく
115 片岡紀之

前よりも緊張した電線が白い空の下つながっている
116 生駒恵子

飼い犬に悩む物事ぶつければ鼻で笑われ心が晴れる
117 小林佳代

授業中短歌考え空見たら手元と同じ白い空
118 宮崎真穂

うちの父毎日見てた風影が一瞬で壊れにどと見ず
119 鷹羽健一郎

セミの声うるさかったな夏休みもう悲しい冬がくる
120 北井衛

中学3年生の歌集へ  2年生1〜 41〜 81〜 121〜

大空は色んな顔をするんだよふっと見た時笑っていたよ
121 篠崎恵子

公園のいちょうのように変わってく心の色もやさしい色に
122 田中奈緒美

息きらせランニングする友達がバス停に待つ僕に手を振る
123 熊坂日向子

ドアを開け「ただいま」といえばさりげなく「おかえり」と返すそのあたたかさ
124 早福由佳

街路樹が赤や黄色に模様替えほうき掃く音朝早くから
125 横山誠

イタズラに姿なき敵をたおすため正義という名のテロは続く
126 大山聡太

帰り道気づいてみれば息白く空をあおげばそごうの看板
127 筒井悟

夕暮れの空見上げれば目にうつるなんともいえぬ赤の梅干し
128 北原優

もぐりたいふとんの中にひとりきりふるえてるのはおびえてるから
129 成山賢

毎朝の垣根の上のネコを見て見送る声に手をふってゆく
130 内山朋子

秋の空ながめるよゆうありもせず明日までの予習終わりもしない
131 川越文恵

日が暮れて月が登りて擦れ違う恋の行方もどこへ行くのか
132 北川玲

美しきひまわりの花が似合う君手は届かずとも未だ憧れ
133 麻生純平

秋の空ながめるよゆうありもせず明日までの予習終わりもしない
134 川越文恵

秋の日の帰り道はひとすじの夕やけ雲の終わりのよう
135 森田康介

秋空の美しきかな藍の色焼けつくような夕日と共に。
136 壹岐沙也子

緑の葉赤や黄色に着替えても通り行く人みな知らんぷり
137 広中佑樹

授業中時計チラチラ気になるなまだかまだかと考えてばかり
138 川口紗代

今日もまた増えてしまった遅刻数たのむからもう母よなげくなくな
139 川崎正貴

山々が紅葉の色見せたなら山の衣も変わる時期かな
140 吉野智也

暗き夜犬の散歩をしていると後ろに見えしかげやおそるる
141 西崎諒

雪が降りテニスコートにつもりゆき朝日があたりきれいにきらめく
142 中村謙人

夏が過ぎ日暮れとともにやってきた風ふくころにはもう秋だ
143 松本一輝

嫌になることもあるけど大好きな母の心は秋桜のよう
144 水尾真規

いつまでも宿題ためて困っても最後は結局徹夜で頑張る
145 松岡由希也

さいごの日よくあった彼うしなうよなみだするんだねらいおんはあと
146 杉山航太

雪が降り星満天の夜空とが重なりまるで星が降るよう
147 若月有莉朱

国語の時間一文字一文字考えても思いつかない短歌作り
148 平田聡

りんごむきみようみまねで母をまねギザギザりんごのすっぱい思い出
149 三浦峻卓

貝殻が青い波に流されて浜辺のオリオンじりじりもえる
150 松井崇志

愛してる君のひとみはムーンライトああ青春の光ヤングマン
151 神田竜児

冬の夜流星見ようとがんばって目をつむりながら夜空をながめる
152 菊地祐亮

宿題をやろうと思い帰りても家についたらゲームのとりこ
153 古川大作