夏目漱石

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「こころ」に関して
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「こころ」を読みました。これには主に先生という人と書生さんがでてきます。この二人の出会い方が変で、まず外人さんを連れている先生を友達に誘われて海に遊びにきていた書生[友達は親の呼び出しで帰宅]が人ごみの中から発見して、その顔に見覚えが有ったので書生がからんでいったことからはじまっています。人ごみの中で先生を見つけられたのは先生がつれていた外人さんが目立っていたおかげだったということです。この外人さんを先生がつれていなかったらこの物語は始まっていなかったので、(偶然というのは恐ろしいなぁ)と。あと、この外人さんは他の人が肌を隠している中、猿股一つですまして海にたたずんでいたので、(さすがだなぁ)と思った。知り合ってちょっとのころは書生がばんばん先生の家へたずねていった。それはもうすごかった。例えば、先生が墓参りに行っているのを知ったときも、墓地までおいかけていってしまった。(普通いかないよなぁ)と思いながらよむと、案の定先生は困った感じだった。しかも書生が墓石の形とかかいてある名前とかいらんことをばんばんいうので、小説だとはわかっていても少し腹が立った。そして先生がいいことをいった。「あなたは死という事実をまだ真面目に考えた事がありませんね」(これはあとでKの死に対する先生の気持ちのあらわれとわかった)この一言で書生がしゅんとなったので、よかった。先生がいった言葉にこんなものがあった。「あなたは私に会ってもおそらくまださびしい気が何処かでしているでしょう。私にはあなたのためにその淋しさを根元から引き抜いてあげるだけの力がないんだから。あなたは外のほうを向いて今に手を広げなくてはならなくなります。今に私の宅のほうへは足が向かなくなります。」先生は人というものを信じていなかった。それは自分に対しても同じで、自分は尊敬されるような人間ではないと思っていたのだった。そうこうして色々やっているうちに先生の墓参りは親友に対してであることがわかりだした。その後、先生は書生にときがきたら過去のことを話す約束をした。そして書生の父が病気で床にふすようになり、書生は実家にかえり、先生と手紙のやりとりをする。そのときに乃木という人の死が新聞に載る。(これはあとで先生の死にかかわってくることになった)。その後しばらくして、大きな封筒にはいった大量の手紙が先生から書生あてに届く。その手紙には、「あなたがこの手紙を読むとき、もう私はこの世にいないでしょう」とかいてあり、先生の過去の事もかいてあるようだった。先生は書生に遺書を送ってきたのだった。それは、先生が書生を信じた証だった。父のことで「死」を真面目にとらえはじめていた書生に、全てを知って欲しかったのだ。奥さんにはいわずに、書生にだけ過去をあかしたのは、書生がそれを受け止めてくれる「こころ」をもっていると信じていたからだと思う。あと僕は、その原因である先生と親友のKの関係にはあまり興味がわかなかったのでかかないことにしました。先生は新聞で、乃木さんが戦争のあと死ぬ機会を探しながら35年を生きそして死んだことをしり、遺書にこうかいている。「そういう人にとって、生きていた35年が苦しいか、また刀を腹に突き立てた一刹那が苦しいかどっちが苦しいだろうか考えました。」先生が考えたすえ、だした答えは「生きてきた35年」に間違いないだろう。先生もKのこと以後は死ぬ機会を探しながら生きてきた「そういう人」で、罪を誰かにうちあける機会を探していたように思えた。Kが自殺したときの世間の噂は、「先生がKを自殺に追い込んだ」という真相とは違っていて、Kの遺書にも先生のことは触れられていなかった。だからその真相を話すことなく生きてきた罪の意識が先生にはあったのだと思う。そして、Kは死んでしまったのに、自分だけが「人間の罪」を感じながら生きてきた年月は、とても苦しいものだったのだろう。そして、書生という罪を伝えることのできる理解者に出会い、先生は罪を伝える機会をえて、死んだのだと思った。というふうにして僕はこの物語を読んできたんですが、僕が最も興味をひかれたものは、先生とKの関係ではなく、むしろ先生と書生の関係でした。先生が、Kとのこと以後はじめて「こころ」をひらける存在であり、それをうけとめることができる相手が書生でした。また書生にとっても、父が危篤の中にもかかわらず、先生が遺書を送ってきたら東京にとんでいくほど大きな存在でした。見ず知らずだった二人がここまで理解し、ひきつけあうようになったのは、なぜだったのだろうか。そして、先生の罪意識を集めたその遺書を読んだ書生は、これから「先生」のことを考えながらどう「それから」を生きていったのだろうか。あと、今年は金本がニ冠を獲って、広島カープが優勝するのではないかと思った。